ARCHIVE

好きな映画

 

当事務所弁護士に、各自の好きな映画を聞いてみました。

石本  新幹線大爆破(1975東映)
    八甲田山(1977東宝)
    アマデウス(1984米)

大瀧  スタンド・バイ・ミー(1986米)
    ニュー・シネマ・パラダイス(1988伊)
    モーターサイクル・ダイアリーズ(2004アルゼンチン他)

中村  遠い夜明け(1987英)
    レ・ミゼラブル(2012米)
    ジュラシック・パーク(1993米)

菊地  ユージュアル・サスぺクツ(1995米)
    ドライビングMissデイジー(1989米)
    プロジェクトA(1983香港)

吉田  摩天楼はバラ色に(1987米)
    テルマエ・ロマエⅠ・Ⅱ(2012・2014東宝)
    海猿シリーズ(2004~2012東宝)

【書評】 東京弁護士会 法友会 「死後事務委任契約 実務マニュアル」(新日本法規出版㈱)

 

https://www.sn-hoki.co.jp/shop/item/5100161

東京弁護士会内の最大会派、法友会会員有志が編集・執筆した、死後事務委任契約に関する専門家のための実務書。

「遺言者や任意後見契約・財産管理契約の委任者が、その死後、好みの葬儀や埋葬方法を希望する場合」、「相続人が海外等遠方に居住していたり、相続人と疎遠だったりして、本人死亡時に円滑迅速な葬儀の手配や火葬・埋葬が難しい場合」などに、この「死後事務委任契約」の締結が検討されます。ところが、この分野は法に明文の規定がなく、判例の蓄積も、議論も尽くされているとはいえません。ニーズがありながら難しいところにオール弁護士で切り込んだのがこの本です。

委任者の死亡を委任契約の終了事由と規定する民法653条1号に始まり、相続人の意向との関係、相続人が存在する場合と存在しない場合とで異なる受任者の立場、委任事務処理報酬の確保等々難しくて微妙な論点について、この本では、悩みを見せつつ論じています。

遺言、任意後見契約、財産管理契約でカバーできない死後事務について、依頼者の意向に寄り添う際に参考になる一冊です。

【書評】 東京弁護士会 LGBT法務研究部「改訂版 LGBT法律相談対応ガイド」(第一法規㈱)

 

https://www.daiichihoki.co.jp/store/products/detail/104119.html

東京弁護士会の弁護士研修センター運営委員会内のLGBT法務研究部に所属する弁護士による、法律実務家向け性的マイノリティにまつわる法律問題に関する解説書。

2017年2月に初版が刊行されて好評を博していたところ、その後約4年間の自治体対応を中心とする社会の急激な変化や裁判例の集積を受け、2021年3月に改訂版が発行されました。

本書の特色は、なんといっても、初版の編集後記で五島丈裕弁護士が、「現時点で客観的に考えられる解釈の1つを示すものであり、その内容や表現においては、できる限りニュートラルであるように心がけました」と記すように、穏当かつ受け入れやすい内容であるということにあります。

このため、企業研修では、本書が参考書に最適であると考えられ、当事務所弁護士が行うLGBT研修では、いつも本書を紹介しています。実務家向けというふれこみですが、Q&A方式で構成され、平易な文章で書かれているため、企業のコンプライアンス担当者なら、難なく理解できると思います。

なお、東京弁護士会性の平等に関する委員会所属委員の執筆による、弁護士向けのLGBTをめぐる最新の裁判例研究としては、東京弁護士会「LIBRA」2021年1-2月合併号に「LGBT第2弾 近時の動向を裁判例から読み解く」があります。
https://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2021_0102/p04-22.pdf

こちらは、性的マイノリティの人権擁護という視点からの専門性の高い記事となっています。

プロボクシング全日本新人王決定戦2020

 

プロボクシング全日本新人王決定戦は、各階級をトーナメント戦で勝ち上がった東軍代表(東日本新人王)と西軍代表の対戦です。この全日本新人王決定戦で勝つと、日本ランキング(=日本チャンピオンに挑戦する資格)が与えられます。このため、出場選手たちのモチベーションがとても高く、各階級で手に汗握る熱戦が繰り広げられることから、例年とても人気があります。

2020年度は、コロナ禍のため、年末に行われる予定だったのが遅れ、年明けの2021年2月21日に東京のボクシングの聖地、後楽園ホールにおいて無観客で行われました。

今回の注目カードは、スーパーフライ級の久保春平選手(宮田ジム=東軍)対杉本太一選手(勝輝ジム=西軍)。久保選手は、東日本新人王決定戦で、第2ラウンドでダウンを奪われたものの、第3ラウンドでダウンを取り返し、逆転TKO勝利を挙げて東日本新人王MVPに輝いた期待の選手。

全日本新人王の試合の方は、第3ラウンドまでは激しい打ち合いの連続であったものの、体力に勝る久保選手が、優勢に試合を進行させて迎えた第4ラウンド、チャンスにパンチをまとめ、2分29秒TKO勝利をあげました。それまで、気力でパンチを凌いでいた杉本選手は、ダメージの蓄積もあったのか、レフェリーストップの声を聞いて後ろ向きに倒れそうになりました。これを見た久保陣営宮田ジムのセコンドは、久保選手の祝福をするのではなく、杉本選手のもとに駆け寄り、リングで頭を打たないように、背中を支えました。杉本選手は、頭をリングに打ちつけることによる重篤なダメージを受けずに済みました。

スポーツの指導者は、広い視野から、自チーム相手チームを問わず安全確保を第一にはかるべき立場ではありますが、勝負へのこだわりもあり、現実にそれを実行するのは容易ではありません。一歩間違えば、命に係わる危険なスポーツでありながら、1対1の格闘技であるボクシングではなおさらです。

超私的な2020年度の全日本新人王決定戦MVPは、この宮田ジムのトレーナーさんです。

loading
×